雨が降っている

 

叫ぶほどに 強く願うほどに 

なにか、透明な壁があるみたいな

自分の呼吸と鼓動だけがやけに大きく聞こえて

空がぐるぐる回った

 

だれにも見えてないみたいで

宇宙のすみっこにいるみたいで

少女は逃げるように、イヤホンをつけた

 

走っても縮まらないから

なくならない すきま

走ったぶんすり減って

広がっていく 傷は

大音量の音楽で埋めた

 

 

G、 Bm、C、 D

明るいコード進行を鳴らして

雨の音をかき消す 

最近のプレイリストをみて思う

どうしてこうなってしまった?

「青春時代が終われば私たち、生きている意味がないわ」

そんなことない 

そう自分で訂正しないといけなくなったのはいつからだろうか

 

雨が降っている

イヤホンをつけていても聴こえる

目を閉じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/9/18

 

「夏が好き!」

それは小、 中、高のぼくだ

夏以外の季節は言ってしまえばハッピーセットハンバーガーみたいなものだった

夏が好きだった理由を電車に揺られながら色々と考えて見たけどよくわからなかった

 

恋人ができた途端、元恋人がなぜ好きだったのかわからなくなられる、逆になる のと同じ感じ 

褒めるのがたやすくなる。その感じを知っている

 

夏が好きじゃない理由もわからない

理由付けするのはけっこう苦手 

言葉にしない 考えすぎない

そのほうがいいことが多い気がする

考えすぎないは今の自分に足りないところで

言葉にしないは足りすぎている 

 

 

「夏が嫌いです」

と好きなアーティストがMVで言っていたのを思い出した りばーしぶるー。ひょうりいったい 

ン、そうかそうかなるほどなるほど

 

 

季節を楽しめるのは余裕のある人だけで周りがやけに眩しくキラキラしているように感じる

それが夏は顕著。

色のコントラストくらいはっきりと出る

季節を眺めて「あら、素敵」「いとをかし」などと言っている余裕がない

 

そういえば、夏の終わりの寂しさみたいなのは今年あまりなかったし、

特別、季節に意味を感じない

人にもあまり興味がわかない

とか、なんとか思っているうちに外はもう寒い

そう セプテンバーさんなのだ

「こんなに時間が過ぎるのが早いんじゃ

あっという間に冬になってしまいそう」

ならきっと春もすぐ来るよ

そう信じている

何かが始まるような 終わってしまうような

春は景色も空気もどこか満ちていて儚い

 

春・夏・秋・冬

 

「終わりは始まり。本当にそうなの?」

 

意味を感じる季節。春

今、ぼくは春が一番好きだ

 

 

2020/4/16 追記

 

お元気ですか、東京は春です

外出自粛で今年は桜をゆっくりみることもできないかなと思っていたけれど、

家の窓から桜が見えるのでぼーーーーーーっと眺めることができました

お散歩で外に出たときに前を通ったら懐かしい香りがして

時間と人に流されることなく、思い出せたのが嬉しかった

自分を褒めてやりたい、よ〜しよしよし


春が一番好きなのは相変わらず

自分の能天気さも相変わらず

変わっていくことばかりだから

変わらないものがいとしい

 

 

 

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